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エリザベスとコンビを組んでいる死神。その中でも山羊の角、黒い獣の耳と尻尾を持った半獣神。肉体年齢は二十七歳ほど。実年齢は不明。

エリザベスと出会ったときは髪が短かった。

和服フェチであり、エリザベスの声、言動、匂いなどが好きなベティフェチでもある。父親と同じで、好きなものはそばに置いておきたい病を患っている。

父は偉大な死神だが、母は動物の血を引く神であったため、父方の一族とはほとんど関わりがない。いわゆる非嫡出子。そのため姓も母方を名乗っている。

動きにくいところが洋装の嫌いなところだが、もう一つの理由は、洋装すると父親そっくりになるためである。また髪を短くしないのも父親に似てしまうからである。

エリザベスのことは一目惚れで未だに好きだが、想いを告げられないへたれ。その姿は健気である。妹たちに頭が上がらないが、美しい外見と真面目な性格から外では黄色い声を浴びせられる。女性に迫られたことがあるが、エリザベス以外には目もくれないので、迫られたことにも気付かず受け流すこともあった。

アーロン・シェーヴル

ベティ
アーロン
ノアブラ

エリザベス(ベティ)

死神。コウモリの翼を持つ半獣神。

名付け親は先輩の死神アーロン。肉体年齢は十五歳ほど。実年齢は不明。

アーロンは他の死神に「ベティ」と呼ばせないよう、「死神の格が下がるから」と幼い頃からベティに言い聞かせている。実際に格が下がるようなことはない。

翼は着脱可能で、体内にしまっているときは背中に翼の紋様が浮き出る。

孤児のため、両親を知らない。シェーブル家の前に捨てられていたところをアーロンたちが引き取り、養女として育てられた。シェーヴル家の血が入っていないという理由で、姓はない。おたんこなすを「おこんす」と言ったり、クリスマスに「トリックオアトリート」と言ったり、知識を間違えて覚えていることが多い。先ほど話していた内容をすぐ忘れる。あほの子である。あまり恥ずかしがることはないが、髪を触られると裸を見られたかのように恥ずかしがる。

ブラン・シェーヴル

ノアール・シェーヴル

ブランとコンビを組んでいる死神。アーロンの妹で、ブランの双子の姉。

肉体年齢は十七歳ほど。実年齢は不明。水色の短い髪。

アーロンと同じく山羊の角、黒い獣の耳と尻尾を持つ半獣神。

女の子が好きで、特にブランとは隙あらばいちゃいちゃしている。エリザベスにも不意打ちでキスをすることもある。

男に興味はないが、甥のヨシュアには親馬鹿並み。エンハンブレの側近である、オネエのトランスとも仲がいい。へたれなアーロンにやきもきしている。お洒落が好きで、よく兄妹たちを着せ替え人形にしている。生まれてすぐに父親と引き離されてしまったので、父親のことはまったく覚えていない。自分たちを見捨てた人だと思い込んでおり、嫌っている。『ブランノアール』というブランドを立ち上げようと画策している。ダニエラと接点があり、親切にしてもらったことがある。

ノアールとコンビを組んでいる死神。アーロンの妹で、ノアールの双子の妹。

肉体年齢は十七歳ほど。実年齢は不明。桃色の長い髪。

アーロンと同じく山羊の角、白い獣の耳と尻尾を持つ半獣神。

男の子に興味がないというより、ノアールと一緒にいすぎて男性と接する機会をことごとく逃している。そのため、男性がそばにいると気を失ってしまうほど赤面する。ただしアーロンやヨシュアには気を許している。

生まれてすぐに父親と引き離されてしまったので、父親のことはまったく覚えていない。

白馬の王子さまが出てくる物語を好む。好きなタイプはノアール。

ミリアム・ディオス・デ・ラ・ムエルテ

死神。アーロンの異母姉であり上司。

腹違いのため、半獣神特有の角や獣の耳はない。ヨシュアの母。元夫はヨセフ。肉体年齢は三十代。実年齢は不明。酒豪。Gカップ。Tバック派。露出の多い紫のドレスを着ている。

父は偉大な死神、母は名門貴族。手厳しく、死神仲間からも「鬼のミリアム」「死神の中の死神」と称されるほど、冷淡な人物。

しかし、ヨシュアを出産したことにより、母性が生まれる。ヨシュアにも厳しいが、誰も見ていないところで溺愛している。本人は見られていないと思っているが、アーロンたち弟妹には見られていたりする。

また、アーロンのことは足蹴にするが、ノアールとブランのことは素直に可愛いと思っている。一族から「世継ぎを遺せ」とせがまれたため、適当な男を夫にしたが、手癖が悪いためミリアム自身の手によってヨセフは死神界から追放されている。

ミリアム

ヨシュア・ディオス・デ・ラ・ムエルテ

ミリアムの息子。アーロンの甥。肉体年齢、実年齢ともに幼い。

まだ死神ではない。

右の頬に父親譲りの青い紋様が刻まれており、成長後は首にまで伸びている。また両耳に三つのピアスをしている。

幼い頃から叔母のノアールとブランのことが好きである。顔が似ている二人を見ると、どちらにもどきどきする。また周囲には内気だと思われているが内心は腹黒く、気の強いノアールにも動じず迫っていくほどである。

二人には分からないことをよく訊きに行っているが、頭がいいので本当は分かっている。

ヨシュア

ダニエラ・ディオス・デ・ラ・ムエルテ

ミリアムの母。ヨシュアの祖母。傾国の美女と謳われた佳人。

上流貴族。旧姓はベルテシャツァル。

エンハンブレの許婚で正妻だが片想いのようなもので、エンハンブレの心が自分に向いていないことを知っている。義母から男の世継ぎをせがまれ、エンハンブレに薬を盛ったことがある。

昔はエンハンブレのことを「お兄さま」と呼んでいたが、妹に見られないように名前で呼ぶようになった。ナセンブルテンのことを兄のように思っていたため、彼から告白されたとき、言いようのない恐怖感を抱いた。そのため、エンハンブレが自分を異性としては見れない気持ちをとても理解している。

半獣神に対しても平等に接する女性である。それはエンハンブレがそのように接するのをずっと見てきたからでもある。

ミリアムや周囲にも、比較的敬語で話す。エンハンブレとの関係について、変わったのは自分のほうかもしれないと気付き、男女としての愛ではなく、昔のような兄妹としての愛を築くことを決意する。今では昔のようにエンハンブレのことを「お兄さま」と呼んでいる。

ダニエラ
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